大変遅くなりましたが、
1月20日に行いました「泡のワインを楽しむ会」、
題して【シュワシュワ会】の報告です。
今回は様々なスパークリングワインを飲み比べということで、
全部で11種類のワインを用意。
前半はミニセミナーとして、
シャンパン方式で造られている5種類を味わっていただき、
後半はその他のスパークリングをお料理とともに楽しんでいただきました。
まずはウェルカムドリンクとして、
イタリアのフリザンテ(弱発泡ワイン)、
「ランブルスコ」をサーヴィス。
今回はシニアソムリエの石田通也氏にサーヴィスを担当していただき、
会の盛り上げにも一役買っていただきました。
〔 前半、ミニセミナーでのワイン 〕
写真右より
【 イタリア・スプマンテ 】
ベッレンダ ”サイフ” シャルドネ・メトド・クラッシコ・スプマンテ・エクストラ・ブリュット
BELLENDA ”Saiph” Chardonnay Metodo Classico Spumante Extra Brut
産地:イタリア・ヴェネト州
品種:シャルドネ
”サイフ”とはアラビア語で「剣」の意味。シャンパーニュと同じメトド・クラッシコ方式(瓶内二次醗酵)で造られていることから、シャンパンサーベルを連想させるこの名がついています。
【 ドイツ・ゼクト 】(写真なし・・・撮り忘れました!)
ラッツェンベルガー・バッハラッハー・クロスター・フュルステンタール・ゼクト・ブリュット
Ratzenberger Kloster Furstenthal Riesling Sekt Brut
産地:ドイツ・ミッテルライン
品種:リースリング100%
バッハラッハ村のクロスター・フュルステンタール畑は非常に標高が高く冷涼な気候。ラッツェンベルガー醸造所はリースリングを得意とする生産者で畑は10haにも満たないものの、徹底的に収量を規制し、低温で長期間醗酵熟成。年間生産わずか1万本(マグナムは600本)。リースリングの華やかな香りが素晴らしい!
【 フランス・クレマン 】
J&L シャルルマーニュ スパークリングXO
J&L charlemagne Sparkling XO
産地:フランス・コニャック地方
品種:シャルドネ100%
コニャックのメッカ、アングレームに1921年に設立された老舗メゾンで、自社ブランドでのコニャックの生産および【レミーマルタン】や【カミュ】に原酒を提供している実力派。ドサージュ※(補糖)に同社の販売する最高品質のコニャックXOを使用、まさにコニャックを飲んでいるかのような香りが特徴。
【 フランス・シャンパーニュ 】
セルジュ・マチュー ブリュット・プレスティージュ
Serge Mathieu Brut Prestige
産地:フランス・シャンパーニュ地方
品種:ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%
シャンパーニュの全生産者の中でも最も高く評価されているRM※のひとつ。実質ビオロジーの厳格なリュット・レゾネ栽培※を実施。ブリュット・プレスティージュは平均樹齢35年のぶどうを使用、4年間の瓶熟成を経ています。ほのかなイーストの香りと濃厚な味わいに圧倒されるシャンパーニュ。
【 フランス・シャンパーニュ 】
ドゥ・カントナール
de Cantnar
産地:フランス・シャンパーニュ地方
品種:シャルドネ60%、ピノ・ノワール30%、ピノ・ムニエ10%
1905年、エペルネイの南西2kmのピエリー村に設立されたドゥ・カントナール。これまでは大手シャンパンメーカーにキュヴェを供給し、一部RM※として販売していましたが、2000年にメゾンの所有権がドゥ・ラドセット氏に引き継がれ、”品質至上主義”のもと生まれ変わりました。豊潤な味わいのシャンパーニュ。
※RM=レコルタン・マニピュランの略。自家ぶどう栽培中心の製造者。小規模な会社が多い。
※ドサージュ=二次醗酵後、酵母が完全に分解し糖分がなくなっているため、リキュールを加え味を調整すること。
※リュット・レゾネ栽培=対処農法、減農薬。 できる限り化学物質の使用を避け、必要な場合にのみ少量使用する。
前半は全てシャンパン方式のスパークリングワイン。
シャンパン方式とはトラディショナル方式とも呼ばれ、
一次醗酵で得たワインを瓶に詰め、
糖分と酵母を加えて密閉して、瓶内で二次醗酵を起こさせる方式。
これにより酵母が糖分を分解して生じた炭酸ガスがワインに溶け込み、
発泡性ワインになります。
手間も労力もかかる造り方ですが、
きめ細やか且つ力強い泡が特徴です。
フランス・シャンパーニュの他、
イタリアでMetodo Classico、
スペインでCavaと表記されたものはこの方式で造られています。
これ以外の製造方法としては、
一次醗酵で得たワインを大きなタンクに密閉し、
その中で二次醗酵を行う【シャルマ方式】、
醗酵途上のワインを瓶に詰め、密封して、
残りの醗酵を瓶内で行う【メトード・リュラル方式】、
瓶に入ったワインに炭酸ガスを吹き込む【炭酸ガス注入方式】
などがあります。
と、随分長くなってしまいました!!(^_^;)スミマセン
なので、続きは明日!
後半のワインを紹介したいと思います。
皆さん、もう少しお付き合いくださいね!